冷蔵・冷凍倉庫の断熱材:パネルの種類と厚さの目安
断熱は侵入熱、電気代、防火性能を設備の寿命全体にわたって左右します。多くの冷蔵倉庫は、PIR・PUR・ロックウールを芯材とするサンドイッチパネルで建てられます。
PIRとPURは熱伝導率が低く(約0.022〜0.024 W/m·K)、薄く軽いパネルになります。PIRはPURより防火性能に優れます。ロックウールは断熱性能は劣るものの不燃で、防火要求が厳しい場所に使われます。目安として冷蔵(0〜+8℃)は約80〜120mm、冷凍(−18〜−25℃)は約150〜200mmのパネルが多く使われます。冷凍庫では凍上を防ぐため、防湿層と床下ヒーター付きの床断熱も必要です。
1. 芯材の種類
芯材は断熱性能、防火等級、重量、価格のバランスで選びます。
- PIR:熱伝導率が低く、PURより防火性能が高い。新設倉庫で主流。
- PUR:熱伝導率が低く、やや安価。防火性能は劣る。
- ロックウール:不燃。同じ性能には厚いパネルが必要。
2. 床・目地・防湿
冷凍倉庫のトラブルは壁パネルより床や取り合い部で起きることが多いです。
- 冷凍床:断熱材、防湿層、床下ヒーター(凍上防止)。
- 目地や貫通部を気密処理し、芯材への霜・湿気を防止。
- 冷凍庫には圧力調整弁を設けてパネルを保護。
3. 見積依頼に書くべき項目
条件を明記すると見積を比較しやすくなります。
- 室温と希望するU値またはパネル厚さ。
- 保険会社・行政の防火要件。
- 表面材(食品対応、ステンレス)と衛生要件。
冷蔵倉庫の概算見積もり
床面積・有効高さ・温度帯・パネル材を入力すると、レイアウト、材料、発注用概要、予算をまとめて算出します。
1. レイアウト
2. 建材
3. 予算
| 断熱パネル | USD 40,021 |
| 床断熱・凍上防止 | USD 8,000 |
| 冷凍機設備 | USD 115,200 |
| 断熱扉 | USD 9,000 |
| パレットラック | USD 70,920 |
| 施工費 | USD 38,805 |
| 電気・制御 | USD 19,707 |
| 予備費(10%) | USD 30,165 |
| 概算合計 | USD 331,819 |
4. 発注用概要(サプライヤー向け)
冷蔵倉庫、冷蔵 0…+4 °C、400 m² × 有効高さ 8 m、PIR 100 mm パネル、約 788 パレット、冷凍能力 約 128 kW。概算予算 USD 331,819。この条件でお見積もりをお願いします。
一般的な前提(40/60 W/m³、1パレットあたり1.9 m²、標準的なパネル価格)による概算です。土地・建屋・許認可・税・輸送費は含みません。見積もりではありません。
RFQ を作成してレビューを依頼本ページは計画レベルの情報であり、設計や見積ではありません。ColdMatch Group はサプライヤー中立で、案件整理・RFQ 作成・サプライヤー調査を行います。設計・製造・施工・認証・機器販売は行わず、紹介は必ず人手で確認します。
よくある質問
PIR断熱パネルの熱伝導率はどれくらいですか?
メーカー公表値で約0.022〜0.024 W/m·Kで、グラスウール・ロックウール系(約0.035〜0.040)より低い値です。
サンドイッチパネルの防火性能は?
芯材と製品により異なります。ロックウール芯は不燃認定品があり、PIRは一般にPURより難燃性が高いです。必ず製品の認定内容を現地基準と照合してください。
冷凍庫の断熱パネルは何mm必要ですか?
−18〜−25℃では、PIR/PURで約150〜200mmが一般的です。最終的な厚さは省エネ計算、気候、設計者の要件で決めます。
PIRとPURの違いは何ですか?
断熱性能はほぼ同等ですが、PIRは化学構造の違いにより燃えにくく煙も少ないため、大型倉庫で多く採用されます。
冷蔵庫にも床断熱は必要ですか?
0℃以上の冷蔵庫では周囲断熱のみの場合もありますが、冷凍庫では地盤の凍結を防ぐため、防湿層と床下ヒーター付きの床断熱が必須です。
ロックウールパネルはどんな時に使いますか?
防火区画や保険会社の要件など、防火性能が重視される場合です。不燃ですが、同じ断熱性能には厚く重いパネルになります。
関連トピック
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